株式会社万葉福祉会 取締役 山田 朝日
≪プロフィール≫ 熊本学園大学大学院 社会福祉学部卒業 介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 社会福祉学修士 介護経営獅子之会 会長 一般社団法人熊本県介護福祉会 理事 |
今後は「ケアキャスト」とも連携し、介護施設をさまざまな方法でサポートしていきます。
大学生の時には既に、将来の独立・企業を考えていたという山田さん。
「大学の実習で初めて介護の現場を見て、理想とギャップに驚き、業界自体の質を上げていかなければ介護の未来はないと思いました。当時はちょうど介護事業に民間の参入が始まったことで、競争の世界に入っていく中でチャンスがあると思い、この仕事に進むことを決意しました。」
大学院修了後、介護老人保健施設に就職し、現場での経験を積む一方で企業の準備を進め、その年のうちに会社を設立。
施設で働きながら会社運営を始めました。その後施設を退職し、経営に専念。
平成26年からは、介護経営のコンサルタントもスタートしました。
熊本県介護福祉会の理事を務めるとともに、介護施設の経営者が集まる会も主催する山田さん。
「現場も介護施設の立ち上げも、経営もすべて経験してきたからこそ、施設運営では『適正利潤』を求めることを心がけています。また、介護業界だからこそ子育て支援を充実させたいと思っています。」
2016年秋には、2つ目の有料老人ホームをオープン。
経営者として、コンサルタントとして、将来を見据えます。
「介護職員の質の向上を目指し、夢を求めることができる職業にするため、教育に力を入れていきたいと思っています。介護福祉になりたい人を増やすことが最終的な目標です。」
今後は「ケアスタッフ」と提携し、新たな業務にも取り組んでいく予定です。
「多くの施設が人材の国保に困っていますが、職員が集まらないところは離職率も高い傾向があります。そこには、経営の問題が隠れているばあいがあります。」
経営者には、現場経験があり「こんな介護がしたい」という思いが強いタイプと、現場経験がなく職員の気持ちが分からず、問題点が見えないタイプがあるといいます。
「経営者自身が組織を導いていくリーダーになりきれていないことも問題です。コンサルティングでは、収益の問題はもちろん、人材採用や育成、定着、職員のモチベーションアップの工夫までご相談に応じます。介護のビジョンはあるものの、金銭面や人材面などで余裕がなく困っている経営者の皆さんを応援していきたいです。」
自らの経験を基に、介護業界の未来に向けて取り組んでいく決意です。